共産主義拡張に直面している西方諸国は、積極的にこの計画の競争入札に参加し、イギリス・スウェーデン・イタリア・イスラエル・ドイツなど各国の最新鋭のサブマシンガンが候補となりました。一連のテストを経て、スウェーデンのCarl Gustav M/45が最高の評価を獲得しましたが、結果が公表された翌日、西ドイツの国防長官はIMIの営業代表と密会し、その二週間後にドイツ連邦軍はイスラエル製のサブマシンガンを採用することを公表。これが“MP2”です。
この突然の採用変更については以下の二つに起因していると推測されます。第一に、ドイツ連邦軍が希望する納期に間に合うこと。第二に、西ドイツはこの契約を通じて未だ国交がないイスラエルとの外交関係を改善することを望んでいたのではないかということです。